top of page

「好きな野菜を選ぶ」を実現した、野菜CHOICE開発秘話

17 時間前
読了時間: 5分

この度、実季楽農園では新しい販売メニュー「野菜CHOICE」をスタートしました。

これは、単純に「野菜を選べるようにした」というだけの取り組みではありません。

これまでの販売方法を見直し、「農園が売りたいものを届ける」のではなく、「お客様が欲しいものを選べる」販売モデルへ変えていく。

その考えから生まれたのが、「野菜CHOICE」です。

今回は、この新しい仕組みが生まれた背景を少しお話しします。


これまでの実季楽農園

これまで実季楽農園では、一部の単品販売と野菜セットを中心に販売してきました。

これは実季楽農園に限ったことではなく、多くの農園で採用されている一般的な販売方法です。

収穫できる野菜を整理し、単品商品としてECサイトへ登録し、お客様へ案内する。

一見すると、シンプルな仕組みです。

しかし、実際に運営してみると、そこには一つの課題がありました。

「販売できる野菜」と「お客様が選びたい野菜」が、必ずしも一致していない。

実季楽農園では、多品種の野菜を育てています。

だからこそ、せっかく多くの種類を育てているのに、販売時には売れ筋の商品や、情報公開が間に合った野菜が中心になってしまう。この状態に、少しずつ違和感を持つようになりました。


「本当に、この販売方法でいいのか?」

小さな農園では、収穫、選別、梱包、配送、そしてECサイトへの情報登録まで、限られた人数で行う必要があります。そのため、収穫前にすべての野菜を商品として登録し、リアルタイムで販売することは簡単ではありません。

結果として、どうしても「販売しやすい野菜」「需要の高い野菜」が中心になります。しかし、そこで一度立ち止まって考えました。


売れ筋の商品を揃えることが、本当にお客様にとって最適なのだろうか。

実季楽農園には、90種類以上の野菜があります。季節に応じて小回りが利く、のが特徴です。


それならば、


「今日はこの野菜が食べたい」

「この野菜は好きだけど、これは苦手」

「いつものセットではなく、自分で組み合わせたい」


そんなお客様の選択そのものを、販売の中心にできないだろうか。

この問いが、「野菜CHOICE」の出発点でした。


「農園都合」から「お客様起点」へ

今回、私たちが目指したのは、単品商品を増やすことではありません。

販売の考え方そのものを変えることです。

これまでは、

「今、収穫できる野菜を農園側で整理して販売する」

という考え方でした。

それを、

「その時期に収穫できる野菜の中から、お客様自身が選ぶ」

という仕組みに変える。

つまり、「野菜を売る」のではなく、「選ぶ体験」まで含めて提供するという発想です。

これが「野菜CHOICE」の基本的な考え方です。


実現には「運用」と「DX」が必要だった

もちろん、考え方だけでは実現できません。

毎週変化する野菜の種類、収穫量、販売可能数量などを、できるだけ正確かつスムーズに共有する必要があります。

そのため、代表の長崎を中心に、メンバー間の情報共有方法を整理し、DX化を進めました。

さらにECサイト側のシステムも改修。


農園側の情報更新と、お客様が見る販売ページを連動させながら、実際の運用に耐えられる仕組みを構築しました。

つまり、「野菜CHOICE」は、ECサイトに新しい商品を一つ追加しただけではありません。

農園内の情報管理、販売オペレーション、ECシステムを一体として見直したプロジェクトでもあります。

試行錯誤を重ねながら、ようやく形になったのが「野菜CHOICE」です。


「選べる野菜」は、実季楽農園だからこそできる

開発にあたり、リリース前に大手ECサイトなども調査しました。

「野菜を選べる」というサービス自体は、決して珍しいものではありません。


ただ、

その時期に収穫できる野菜を、毎週更新しながら、お客様自身が選んで購入できる。

そんな仕組みは、私たちが調べた範囲では見つけることができませんでした。

もちろん、「業界初」と断言するつもりはありません。


ただ、だからこそ私たちは、

「これは実季楽農園が挑戦する価値があるのではないか」

と考えました。


なぜなら、実季楽農園の強みは「大量に同じ野菜を作ること」ではなく、多品種を少量ずつ育てていることにあるからです。多くの種類を育てているからこそ、「選べる」という仕組みとの相性が良い。

野菜CHOICEは、新しい販売方法であると同時に、実季楽農園の強みを販売モデルに変換する取り組みでもあります。


システムだけでは成立しない

そして、今回改めて感じたことがあります。

「野菜CHOICE」は、システムを作れば完成するものではありません。

毎週、どの野菜が収穫できるのか。

どれくらい販売できるのか。

情報をどう共有するのか。

その情報を、いつ、誰が更新するのか。

こうした一つひとつの運用が噛み合って、初めてお客様に「選んでいただける」サービスになります。

だからこそ、今回の仕組みは、実季楽農園のメンバーが同じ方向を向き、情報を共有しながら作り上げたものです。

野菜CHOICEは、システムの成果であると同時に、チームの成果でもあります。


新しい「実季楽農園モデル」へ

正直なところ、これからどのような反応をいただけるのかは、まだ分かりません。

新しい仕組みだからこそ、運用上の課題も出てくると思います。

それでも、今回の取り組みには大きな意味があると考えています。

これまでの農産物販売は、

「農園が作ったものを、お客様に届ける」

という形が中心でした。

実季楽農園は、そこにもう一つの選択肢を加えたい。

「その時期にあるものの中から、お客様自身が選び、自分だけの野菜セットをつくる。」

そんな関係をつくっていきたいと思っています。

「この野菜が食べたい。」

「これは苦手だけど、これは食べたい。」

「今週は、この組み合わせにしてみよう。」

そんな一人ひとりの選択に、実季楽農園が応えていく。


それが「野菜CHOICE」です。


これは、一つの新商品ではありません。

実季楽農園が次のステージへ進むための、新しい販売モデルの第一歩。

まずは、この仕組みを一人でも多くのお客様に知っていただき、実際に使っていただくことから始めます。

そして、お客様の声を聞きながら、さらに改善していく。

「つくる農業」から、「選ばれる農業」へ。

実季楽農園は、これからも農業と販売の新しい形に挑戦していきます。

コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。
bottom of page